チョコレートを未来に残すために

1.貧困をなくそう

筆者が甘い食べ物の中で特に好きなものは「チョコレート」です。
嫌いな人はあまりいないのではないでしょうか?

いつも身近にあって当たり前のあまくておいしいチョコレートですが、
原料となるカカオ豆を取り巻く環境は深掘りすればするほど厳しく、
そんなにあまくもおいしくもないのが現状です。

これからの未来にも大好きなチョコレートを残すために、
私たちに何ができるのでしょうか。
そんなことを考えてレポートを作成しました。

どうぞご覧ください。

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1. 貧困から抜け出せない、カカオ農家の児童労働

  • カカオ生産国では2020年に156万人の子どもが労働し、刃渡りが大きい鉈を使っての農園開拓やカカオ収穫、子どもには持ち上げられないほど重い荷物の頭上運搬など、危険な労働を強いられている
  • 農家の多くはガーナ北部や周辺の貧困国からの移住者で、低収入のため賃金を払えず人を雇えない
  • 子どもたちは教育を受けられず、生産をより良くする知識や技術が身につかない状況が続いてしまう

2. カカオ農家を支援するチョコレートを販売

  • 株式会社明治は、カカオ生産を持続可能にして美味しいチョコレートを安定的に届けるため、2006年に世界カカオ財団に加盟し「メイジ・カカオ・サポート」をはじめとした農家支援を行う
  • 2016年に誕生した「明治 ザ・チョコレート」は、商品ごとに異なる産地のカカオ豆を使用して豆本来の香味を愉しむことができ、売上の一部をカカオ農家の生産性や収益面への支援活動にあてている
  • 2022年9月には、より生産国がわかりやすいパッケージデザインにリニューアルして販売拡大を図る
  • 商品の参考小売価格は、明治 ザ・チョコレートは42g12枚で230円、明治ミルクチョコレートBOXは120g26枚で約320円で、1枚当たりの単価が約1.5倍となる

3. 価格を下げずに価値を上げる取り組みを

  • 生産者の労働や生活の維持に見合った賃金の支払いや品質の担保、農家の支援活動など、フェアトレード基準を満たしたカカオの仕入れにはコストがかかるため、どうしても販売価格が上がってしまう
  • フェアトレード商品のことや支援活動を知ったうえで、個人やチョコレートを扱う事業者の購入者が増え、支援が広がる状態が理想である
  • 贈答用商品やスイーツなどサステナブルなカカオの使用先を増やし、さらにその購入によって農家を支援できるという付加価値により、価格を下げずに販売する仕組みが期待できる

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※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。

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