食品ロスを解決する傷梨ビール

12.つくる責任 つかう責任

ある日、友人からの土産で梨のビールを知り、
果物からアルコールを作ることに関心を持ちました。
傷ついた果物は形をなくしても風味を保てることから、
この商品化で食品ロス問題にも貢献できるというものでした。

是非、本レポートをご覧ください。

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1. 訳あり果実の食品ロス問題

<社会課題>

  • 1年間の食品ロスは、世界で13億トン、日本では612万トン=東京ドーム約5杯分が発生している。
  • 家電製品や日用品と同様に、食品も品質に全く影響がなくても梱包材が傷ついただけで商品価値が下がり、廃棄されてしまう場合がある。
  • このまま食品ロスを放置して適切な分配を図らなければ、人口増加による食糧危機に対して大量の食べ物が無駄になるだけではなく、廃棄物処理による環境悪化も懸念される。

2. 傷梨からつくったビール「和梨のヴァイツェン」

<解決事例>

  • 神奈川県厚木市の地ビールメーカーであるサンクトガーレン有限会社は、自社製造したビールを酒屋のほか商業施設や百貨店、オンラインで販売している。
  • JA担当者や農家より相談を受け、表面に傷がつくなどして出荷不可となってしまった”訳あり梨”を預かり、「どんな条件でも最高のものを造る」というポリシーのもと有効活用するビール商品を開発。
  • 2019年は台風による落下、2020年は長雨と日照不足により食感を損なう蜜症など、収穫時期に発せられるSOSに応え、以後も毎年の期間限定商品としてリリースしている。
  • メーカーが主体となった現状のPRには、農家の顔や声も見えるようになる余地があるのではないか。

3. 道の駅で「地物の色」を増す

<企業展望>

  • 一般的に、原料生産者よりも製造販売者が商品のブランディングを担うことは多いのではないか。
  • こだわりの製法や仕上がりに加えて、原料から作り手が明確なローカル商品としても魅力は大きく、これがPRに活かされることが理想である。
  • 現行と並行して、農家自身が農産品直売所や道の駅で青果と並べて出品するなど、地物としての認識が深まり相乗効果が期待できる。
  • 製造販売者は協業者である生産者に対してより還元できるよう、セット販売などの工夫も考えられる。

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