自然豊かなキャンプ場で生ごみの資源循環

15.陸の豊かさも守ろう

テントを張り、ダッチオーブンで調理して飯盒でご飯を炊く―
自然豊かな場所で野外生活を楽しむキャンプ。

家族と過ごすキャンプが大好きで毎年よく行っていましたが、
最近は子供達も付いてこなくなり友人とコテージにはまっています。

ワイワイ騒ぎ楽しんだキャンプ最終日、朝の片付けは少し寂しいものです。
そんな片付けの際、多く出たごみを分別しながらふと今回のテーマが頭に浮かび、
ごみの再利用について考えるきっかけとなりました。

日本では、2021年4月にCO2排出量削減目標を引き上げ、
2030年までに2013年比46%減を目指しています。
CO2削減のため、キャンプ場でもできる取り組みがあります。

どうぞ、ご覧ください。

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1. 再利用されず捨てられる廃棄物量が多い

  • 2020年度における一般廃棄物のリサイクル率は20%で、再利用できるものが再利用されていない。
  • 国土が狭いことからから廃棄物を減容化、減量化するため1960年頃より焼却処理が促進され、2020年度の総処理量のうち79.5%の3,187万トンは直接焼却されている。
  • 地域資源の循環が注目され、自然の多い村は特に自然破壊に危機感を持ち、間伐体験会や森林空間を活用した企業向け研修など地域内外へ活動を展開する動きがある。

→ごみを減らすために村にできることとは

2. 小菅村のキャンプ場から出たごみを堆肥化

  • 多摩川の源流部、山梨県小菅村のキャンプ場を運営する小菅村エコセラピー研究会が2011年にNPO法人ほうれんぼうの森を設立し、環境を守りながら村内外の交流など地域活性化を目指している。
  • 同法人が運営するキャンプ場では、利用者へごみの分別を徹底し、燃えるごみと生ごみを分けて回収。処理施設で生ごみから堆肥を製造し、JAや道の駅で販売する村の取り組みに協力している。
  • 村が予算を組んで設備や人員を確保し、村全体の分別されたごみを使用することで成り立っているが、民間や他の地域のキャンプ場では費用対効果が見込まれず実施に消極的になる可能性がある。

→地域に限らず効果を上げるために求められることは

3. 愛着を持ってもらえる発信へ

  • 堆肥は必要とする人が限られ、農家が少ない場所では売れないなど地域によって需要に差がある
  • 廃棄物から作り替えた商品の販売範囲を広げ、必要とする消費者へ提供できることが必要。
  • 商品を販売する企業では、ゆるキャラなど地域の魅力を発信する戦略と掛け合わせて、商品の開発経緯やそれらが使われることによって守られる景色を伝え、認知度の向上と販売数の拡大が求められる。

→地域内外へ働きかけ応援される資源循環に

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