水族館から学ぶ環境教育

14.海の豊かさを守ろう

筆者は各地にある水族館巡りが趣味です。

近年、海の環境について考えさせられるような展示が数多くあり、
目には留まるものの、いまいち自分事として捉えられていませんでした。

筆者は海の生物を鑑賞することも食べることも大好きです。
そのため、もっと自分事として考えることができるのではないか、
皆が将来的に自分事に捉えるためにはどうしたら良いのだろうか。
そう思って環境教育の現状について調べてみました。

ぜひ本レポートをご覧ください。

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1. サンゴ礁の減少による海の生態系異常

  • 日本最大のサンゴ礁の海域である沖縄県石西礁湖では、 2022年12月の調査でサンゴ礁の平均白化率が50.2%、そのうち死亡した状態が24.3%を占める。(左下図参照)
  • 地球温暖化の影響により海水温度が適温の25~29℃を超え、サンゴ礁に栄養を与える褐虫藻が死滅することでサンゴ礁の死滅に繋がる。
  • サンゴ礁は海水のCO2濃度調節に不可欠であるため、サンゴ礁域に暮らしていると言われる約9万種の海洋生物の成長に影響を与えるとされる。

2. 水族館でサンゴ保全活動を子供たちに伝える

  • 株式会社サンシャインエンタプライズが運営するサンシャイン水族館は豊島区立駒込中学校と協力し、環境問題解決に向けて行動を起こせる人財育成を目指す。
  • 2022年7月より環境学習プログラムを実施し、生徒に対してサンゴ保全活動について学べるツアーとサンゴの役割と危機についての出張授業を行って環境問題を自分事に捉えられるよう促している。
  • 学校側の学習のねらいと水族館側の環境保全活動や想いをマッチさせた授業内容にすることが難しく、継続させることに課題がある。

3. 企業が間に入りプログラムの強化へ

  • 環境課題について教えたい側と学びたい側が各々の要望の声をあげる機会が乏しく意見交換が難しい。
  • 環境保全活動を発信する側と学校側が円滑に意見交換でき、両者にとって最良のプログラムを提供して継続できることが理想である。
  • 教育をデザインする企業・団体が頼り先として間に入り、担当者の動ける時間が限られる園館や学校に代わって双方の意見を吸い上げて第三者目線でプロジェクト内容に助言することが望まれる。

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