生活排水に配慮した洗剤を選ぶ時代へ

14.海の豊かさを守ろう

1800年代に化学の叡智によって誕生し人類が使用を始めた界面活性剤は、
たったの100年ほどで世界に広まり、地球の根幹である海を汚染し続けています。
私たちの豊かな暮らしの陰で、失われていく自然があるのです。

一方で、毎日の暮らしの中でも環境保全に取り組むチャンスがあります。
日常生活から、SDGsに貢献する活動に参加してみませんか?

本レポートでは、未来の水や緑を守る選択肢をご紹介します。
どうぞご覧ください。

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1. 海洋汚染が増え続けている

  • 東京都では下水処理の仕組み上、降水量の増加時に下水が雨水と共に河川や海域に流されているとされる。2022年3月には大田区の河川で魚1000匹が大量死し、下水を要因とする見方がある。
  • 家庭からの生活排水は海洋汚染の一因とされ、特に洗剤に含まれる強力な界面活性剤は下水処理を経ても分解されないまま河川や海へ排水されてしまう。
  • 海洋汚染への影響が少ない洗剤の開発が進み、環境保全の意識が製造メーカー全体に広まっている。

2. ヤシノミ洗剤を使用して生活排水を環境配慮

  • 化学・日用品メーカーのサラヤ株式会社は、世界の「衛生・環境・健康」への貢献を掲げて天然素材を用いた“ひとと地球”にやさしい製品づくりに取り組む。
  • 1971年よりヤシノミ洗剤を製造。洗浄成分はヤシの実由来で排水はすばやく微生物によって分解され、人工的な香料は使わずに手肌にも優しい。
  • 2022年には従来品よりも洗浄成分の割合を10%増やした『ヤシノミ洗剤プレミアムパワー』を発売し、強い洗浄力と環境や手肌へのやさしさを両立させている。
  • 販売価格は303円で台所用洗剤の全国平均価格227円に対して3割増しであるため、店舗で目立つ場所に陳列するなど前面に押し出した販売が難しい。

3. 商品に触れる機会を増やす、ギフトとしての活用へ

  • 物価高が続く中で節約志向な消費者は低価格なものを求め、環境に配慮された高価な消耗品を手に取る人は少ないのではないか。
  • グリーン購入が普及し「使ってみたらとても良い商品だった」と思う愛用者が増え、社会的にSDGs貢献が促進されることが理想である。
  • メーカーは「節約思考だからこそギフトにも日用品が喜ばれる」ことに着目してパッケージを工夫し、企業間のお歳暮や記念品・贈答品として商品を使用する機会を増やすことが望まれる。

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