「雑草」を活用する農地の未来

11.住み続けられるまちづくりを

子供の頃から見慣れた田舎の風景。
それは田畑に稲穂が揺れ、実りある豊かな景色でした。

年を追うごとに人の手が入らず草木に覆われた寂しい風景。
昔の風景に少しでも戻す事は出来ないのでしょうか?

どうぞ本レポートをご覧ください。

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1. 農業従事者の高齢化・後継者不足

<社会課題>

  • 現代における日本の農地管理の難しさは、農業従事者の高齢化や労働力不足によるものであり、さらには農作物価格の低迷から耕作意欲の減退が起因している。
  • 基幹的農業従事者は15年間で4割減少。2005年の224万人から、2020年には136万人に推移する。
  • 平均年齢も、平成27年から令和3年にかけて0.7歳上がった67.9歳であり、高齢化が進む。
  • 放棄された農地は病害虫や野生動物の棲家となり、近隣の農地に害を与える。また、用水路の管理が困難になったり、ごみの不法投棄場ともなってしまう可能性がある。

2. 雑草を活用した商品開発

<解決事例>

  • 三重県津市の一般社団法人一志パラサポート協会は、障がい者就労継続を支援する就労継続支援B型事業所「スマイルコーン」を運営。農業と地域の活動を展開する。
  • 協会の立ち上げに関わった川原田憲夫氏は、自身が車いす生活になったことを契機に、障害者に農業技術の指導を開始。自身の農園に自生していた難防除雑草のスギナから商品化を試みた。
  • スギナを乾燥させ、玄米と混合したお茶に加工し、「スギナ玄米茶」として販売。この事業計画は、6次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画に認定された。
  • 就労支援を伴わない農業従事者や土地管理者の場合は、このような手間を惜しまない工夫を要する。

3. 加工年数を短縮する技術開発

<企業展望>

  • 農業から離れてしまった土地管理者にとって、その農地に時間や労力をかけるハードルは高いだろう
  • 時間と労力をかけず、また、時期を選ばずその土地にある資源を有効活用できることが理想である。
  • 例えば、肥料化の年数を短縮する発酵技術が開発されることによって、巨大な肥料化機械を導入せずとも生ごみ処理機のような手軽さで、個人事業者でも取り組みやすくなるのではないか。

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