本レポートでは、海洋プラスチックごみの削減に向けて亀岡市が行っている
「プラスチックごみゼロ宣言」を題材にしました。
調べていくにつれ、プラスチックが我々や動物に与えている影響の大きさがわかりました。
一方で、この問題を解決するための政策に対して様々な反対意見も生まれており、
簡単に解決できることではないと感じる機会にもなりました。
ぜひご覧ください。
1. 川へ漂着するプラスチックゴミによる生態系への影響
- プラスチック廃棄物は2015年時点で年間500万~1,300万トン海や川に流れ、2050年までに魚よりもプラスチックごみが多くなると予測されている。
- 使い捨てのプラスチック製品が増え、ポイ捨てや不法投棄により海や川に流れ込み汚染の一因となる。
- プラスチックによって傷つけられたりごみ等を誤って体内に取り込むことで命を落としてしまい、ウミガメや魚類などの海洋哺乳動物700種が絶滅してしまう危険性がある。
2.亀岡市がレジ袋の提供禁止条例を施行
- 京都府亀岡市では保津川のプラスチックゴミによる景観汚染をきっかけに、世界に誇れる環境先進都市を目指して2030年までに使い捨てプラスチックゴミをゼロにすることを2018年に宣言した。
- 2021年1月1日より、市内の事業所によるプラスチック製レジ袋の提供が有償無償を問わず禁止された。6月1日からは、これに違反した事業者が市の是正勧告に従わない場合、事業者名が公表される。
- レジ袋が提供されないことで「急な買い物ができない」「マイバッグを持つのが面倒」など、市民だけでなく市外から来る観光客を含めて、袋がないことによる購買意欲の低下が見受けられている。
3. プラスチックからの移行を自然と促す
- レジ袋の代わりに持ち帰る手段となるマイバッグなどの用意は消費者に任せられている。
- 環境配慮の必要性について消費者の理解が広がり、レジ袋の代替品を自主的に利用できる状態が理想。
- 企業はただレジ袋を禁止するのではなく、環境意識を高める1歩目として再生材から作った紙袋の配布から始めたり手に取りたくなる代替品を提示して環境に配慮した選択を自然と促すことが期待される。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。