人も猫も住みよいまちづくりのために

11.住み続けられるまちづくりを

10数年前に、動物病院の前で捨てられていた生後間もない子猫を迎えた筆者。
捨て猫を家族に迎え入れた経験から、保護猫活動に興味を持つようになりました。

愛くるしい姿に家族全員が心を奪われたと同時に、
この子が我が家に来なければ殺処分されていたかもしれない、
そんな現実があることをとても辛く感じました。

1匹でも多くの猫が幸せに過ごすことができて、
その社会が人にとっても住みよい環境になる方法はないか。
このような思いで本レポートを作成しました。
ぜひご覧ください。

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1. なくならない猫の殺処分

  • 2021年度に日本での猫の殺処分数は11,000匹で、年々減ってはいるが犬の2,700匹の4倍にもなる。
  • 猫の性成熟は生後6ヶ月と早く、年に3~4回の出産が可能なほど繁殖力が高いため、管理されない野良猫が生息する地域で簡単に増殖してしまう。
  • 動物保護管理センターは猫を引き取り動物愛護団体と連携して譲渡に尽力しているが、子猫は24時間態勢で対応が必要など負担が大きく限界がある

2. 京都市「まちねこ活動支援事業」で野良猫が5年で半減

  • 動物保護に力を入れている京都市では、地域住民の理解と協力を得ながら野良猫に一代限りの命を全うさせる活動を行っている。
  • 2010年から地域住民が活動グループを作って給餌やトイレを管理し、市が費用を全額負担して去勢避妊手術を行う。2020年までに活動地域は19地域から147地域まで増加。野良猫が5年で半減し、10年で殺処分数は1,000匹以上減少した。
  • 参加者は年配の女性が多く活動層に偏りがあることから、継続があやぶまれてしまうのではないか。

3. 地元の企業を巻き込み若い世代が主体者に

  • 毎日決まった時間に給餌をしたり食べ残しを片づけたり、1日2回トイレ清掃するなど、労働世代が参加するには時間を作ることが厳しい
  • 日中働いていたり時間に余裕が無くても、猫好きな人が意欲をもって参加できる状態が理想。
  • 地域猫活動は社会貢献への姿勢を示すだけでなく、顧客からの信頼強化や新たな人材獲得などにより持続可能な経営に繋がるという視点を持ち、企業が業務の一環として取り組むことが期待される。

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※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。

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