電子機器が抱える環境課題

15.陸の豊かさも守ろう

コロナ禍の巣ごもり、在宅勤務の増加、e-スポーツの流行など、
パソコンが欠かせない時代になってきました。

筆者も昨年、趣味のオンラインゲームのために新しくパソコンを買い換えました。
その際に古いパソコンを処分するにあたってリサイクルや処分方法を調べていると、
世界的に電子廃棄物が問題になっていることを知りました。

もはや生活の一部となりつつあるパソコンや電子機器が
様々な環境問題を引き起こしている現状を受けとめ、
消費者として正しいリサイクルを理解しなければならないと思いました。

ぜひ本レポートをご覧ください。

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1. PCや周辺機器の廃棄による有害物質の発生

  • 多くの有害物質が含まれる“電子廃棄物”が2019年に世界で5,360万トン発生(一人当たり7.3㎏)し、2010年より58%増加した。2030年には7,400万トンにまで増加すると予想されている。
  • 2000年以降からICTインフラが整備され、デジタル化が進んだことで電子機器の使用が増加。
  • 近年の傾向として筆者はeスポーツの普及に注目しており、2020年時点で競技人口は26億人と見込まれ、2023年には30億人になると予想されている。
  • 廃棄場では大量のプラスチックが燃やされて水銀、鉛、フロンなどの有毒物質が発生し、大気汚染や水質・土壌汚染などの環境課題や、呼吸器疾患や先天性障害を引き起こす恐れがある。

2. logicoolでの廃棄物削減への取り組み

  • logicoolは、スイスに本社を置き、全世界にゲーミングPCの周辺機器を販売し、気候ソリューションに焦点をあてた地球に優しい製品を生み出す。
  • カーボンインパクトを全製品にラベリングし、二酸化炭素排出量の見える化に2021年から取り組む。
  • 2022年よりlogicoolの製品を回収して再利用する下取りプロジェクトが始まった。
  • 下取りプロジェクトによる使用済み製品の回収は2022年度に49,000台で、今後の増加が期待される。

3. 電子廃棄物をリサイクルするサプライチェーン構築へ

  • 国内にリサイクルセンターがない海外製品は、消費者が自ら持ち込み先を調べる必要があり引き渡すハードルが高く、リサイクルが難しい。
  • 製造、使用された製品が、回収、分解、再利用されるサプライチェーンの構築が理想である。
  • グローバル企業は支社・営業所の役割を見直して国内の消費者と本社を仲介し、使用済み製品の提供者に商品購入に使えるポイントを発行するなど、意欲的にリサイクルできる仕組みづくりが望まれる。

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