廃棄される規格外野菜をお酒に

12.つくる責任 つかう責任

昨今「フードロス」という言葉をたびたび耳にします。
一般家庭での食べ残しやスーパーマーケットでの売れ残りなど、
廃棄される食品は枚挙にいとまがありません。

一方で、出荷できず店頭に並ぶことがないまま廃棄される野菜も数知れずあります。
このような出荷規格に満たしていない野菜を「規格外野菜」と呼びます。

この規格外野菜の中には「味」や「安全性」は正規品とほぼ同じにも関わらず、
「見た目」が悪く出荷できないものが多数含まれています。

生産された規格外野菜を廃棄するのではなく、食材として活用する方法を考察しました。

どうぞ本レポートをご覧ください。

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1. 出荷できない多量の規格外野菜

  • 日本では2021年に春野菜と夏秋野菜が422.7万t収穫され、そのうち出荷されなかった重量は10%にあたる43.9万tであった
  • 野菜は地域ごとに色や形、重さの出荷規格が定められ、合わないと流通・販売に不適切と判断される
  • 生産量に対して規格外の野菜が多いと出荷量が少なくなるため、肥料や農業機械の燃料など生産コストを回収できず、農家が経営に苦しむ要因のひとつとなる

→規格外食材を使用してお酒を製造

2. 規格外食材を使用してお酒を製造

  • 鹿児島県志布志市にある若潮酒造株式会社は、1968年に蔵元5社の協業により設立し「人と人をつなぐもの」を心に刻み焼酎を製造
  • 大隅半島産の規格外フルーツや野菜(イチゴまたはキュウリ)にスパイスやハーブ、芋焼酎を合わせることで、規格外食材を活用しながら素材本来の香りを楽しめるお酒を製造し、2022年9月より販売
  • 規格外となる青果の生産量は狙ったものではなく調達が安定しないため、計画的な製造拡大が難しい

→規格外野菜の活用方法を増進

3. 規格外野菜の活用方法を増進

  • 規格外野菜は、地域内の事業者が手を組んで商品化するなど、まちの魅力として発信したい姿勢が表れるので、特定の農家と取引されることが多い
  • 規格外野菜が複数の農家から供給され、製造が安定した商品となることが理想である
  • 達成したいことや想いを伝えながら協働を募り、共感する農家と、レストランや食品加工会社など食品を扱う企業が連携し、規格外野菜の活用方法を広げることが期待される

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