海の生き物のなかでも特にラッコが大好きな筆者。
以前、海に流れたプラスチックごみを
ラッコが食べている記事を見かけた事があります。
ラッコはその生息数が減りつづける絶滅危惧種であり
日本でも飼育している水族館は2か所しかありません。
プラスチックごみの誤飲で命を落とすラッコが増えたら、
このまま輸入されずに日本では見られなくなるかもしれません。
少しでもラッコや海の生き物が住みやすい環境を作り、
その生態系を守るにはどうすればいいのでしょうか。
どうぞ本レポートをご覧ください。
1. 深刻化するプラスチックごみによる海洋汚染
<社会課題>
- プラスチックは、1950年以降に世界で83億トンを超える量が生産され、63億トンが破棄、そのうち79%は埋め立てまたは海洋などへ投棄されている。
- プラスチック製品は多くの物が使い捨ての商品のため、使用後は捨てられる事が多く、リサイクル可能な物はごく一部に過ぎない。
- プラスチックごみが海に流れ、それを誤飲してしまった海の生き物が窒息や腸閉塞で命を落としている
2. タピオカの原料で出来たキャッサバ袋
<解決事例>
- インドネシアのバリに拠点をおくエコテクノロジー企業『AVANI(アバニ)』は、完全再生可能な天然成分から作られた商品を生産し、主にリゾート施設へ提供している。
- 同社が開発した食べても無害なレジ袋は、タピオカの原料でもあるキャッサバイモを使用。90日以内に土に還り肥料となり、80度以上のお湯に入れると溶ける。
- 自然環境に流れても問題がないものの、完全再生するための静脈物流が整っていないのではないか。
3. 広い範囲での活用と普及を
<企業展望>
- 一般的にプラスチック製品に比べて代替品は高価格の傾向があり、導入できる事業者が限られるのではないか。効率的な回収には、一定のエリア内での普及が望まれる。
- 「消耗品=廃棄」という先入観が改まり、AVANIが開発したような環境に影響を及ぼさない製品を取扱う企業が増え、普及による価格低下で生活者にも浸透することが理想である。
- 商品価値を測る際には、価格や機能だけでなく、環境価値を含む判断が第一歩となるだろう。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。