筆者は趣味で夏にカブトムシやクワガタムシなどの昆虫採集を行っており、
昆虫を取り巻く森林環境を題材にすることにしました。
いま昆虫の置かれている環境は決して好ましいものとは言えず、
様々な人為的要因により世界的に個体数が減少しているデータがあります。
特に昆虫の生息域となる広葉樹林について多くの人に興味を持ってもらい、
昆虫やその他生物と共存し続けられる環境の実現を望んでいます。
ぜひ本レポートをご覧ください。
1. 生息域の減少により昆虫が減っている
- 世界では、約40%の昆虫が減少傾向(2019年推計)にあり、将来的に絶滅する恐れがある
- 過剰な森林伐採や違法伐採、農地の開墾や焼畑農業、山火事などの災害、人口増加による材木の燃料利用(薪炭材)等の人為的な活動によって昆虫の生息域が減少している
- 仮に昆虫が絶滅してしまうと生態系のバランスが崩れてしまい、農作物が育たないなど昆虫以外の動植物の生存や、私たち人間の生活にも大きな影響が出ることになる
→昆虫の生息域保護のために
2. 昆虫が多く生息する広葉樹の植林
- 福岡県の市民グループ「油山自然観察の森 森を育てる会」では、森の保全活動を通じて広く緑地保全活動を行う市民の育成・交流を目的に、約40人からなる会員で活動を行っている
- 手入れされていない山林に昆虫等が多く生息する広葉樹を中心に植林を行い、カブトムシに象徴される多様な動植物の生息域を確保する森林保全活動を行っている
- 広葉樹の植林や保全活動は増えているものの、主に扱われるのは広葉樹よりも成長が早い針葉樹で、まだ取り組んでいる団体が少なく全国的に拡充していない
→広葉樹の増加のために
3.IT技術を活用して広葉樹の効率的な供給へ
- 広葉樹は、家具や内装材としての需要があるものの形状が画一的ではないため利用場所は限定され、手入れされずに放置されて必要な場所に届けられないことがある
- 木材と消費者が繋がる環境の整備によって、効率的に必要とする人に木材を届けることができ、広葉樹林の増加や有効活用、昆虫の生息域の拡大に繋げることが理想である
- IT技術を活用して広葉樹の立木段階や出材時にデータベース化を行い、「どこに、どんなものが、どれだけ」あるか可視化してトレーサ ビリティを確立することで、木材と消費者を効率的に繋げる
→新たな供給方法で広葉樹の有効活用へ
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。