定年後に、長年勤めた会社との繋がりをもちつつ、
現役の方との平等なコミュニケーションの場を持ち、
充実した健康寿命生活であり続けたい。
何事も健康でなければ、持続可能な取り組みには参加できず、
健康であってこそ目標ができて行動に移せる。
仕事を通じ、また定年退職後も、幸福であることが何よりも大切だ。
現役社員がOB/OGとなっても魅力ある会社であり続ければ、
そのことは家族の安心と幸せにも繋がってくだろう。
以下、アップル創業者、スティーブ・ジョブス(1955-2011)の言葉を紹介する。
他の人の目には、私の人生は成功の典型的な縮図に見えるだろう
しかし、仕事をのぞくと喜びが少ない人生だった
人生の終わりには、富など私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない
病気でベッドに寝ていると人生が走馬灯のように思い出される
今やっと理解したことがある
富とは関係のないもっと大切な何かを追い求めた方がよい
それは人間関係や、芸術や、また若い頃からの夢かもしれない
終わりを知らない富の追求は人を歪ませてしまう、私のようにね
世の中で、一番犠牲を払うことになることは病床だよ
物質的な物はなくなってもまた見つけられる
しかし一つだけ再度見つけられない物がある、人生だよ、命だよ
あなたの人生がどのようなステージにあったとしても、
誰もが、いつか人生の幕を閉じる日がやってくる
家族を大切にして下さい
パートナーを大切に友人を大切にして下さい
そして自分を丁寧に扱ってあげて下さい
ひとを大切にして下さい
2011年10月5日
妻と親族に看取られ天国に旅立った
享年56歳
1. 定年退職で行動目標が途切れると健康維持が図れない
<社会課題>
- 日本人の健康寿命は平均寿命に対して9~12年近く低く、2021年の大阪府の値では男性が71.5歳(全国39位)、女性74.46歳(全国34位)であった。
- 特に定年退職後に企業戦士で終わってしまうと、現役時代の人間関係から遠ざかる、または偏りが顕著になり、人との接点が極端に減少するのではないか。
- 時間の制約が無くなると生活習慣が変わり、健康管理を怠ってしまいやすいのではないか。
→健康であり続けるために、外交的な人間関係を
2. 会社として、定年退職者と繋がりをもてる組織体制の確立
<解決事例>
- システムインテグレーション事業を展開する国内大手のIT企業、大塚商会がOB / OG会の運営を支援する。
- OB / OG会の運営窓口として総務部門・人事部門に代わり、管理システムの提供や会場紹介など、事務的なサポートを行う。
- 昔の職制を持ち込まず、OB対OB、OB対現役の人間関係において全員平等である認識を持つコミュニケーション支援が望まれる。
→平等であるための場所づくりへ
3. 一方的にならない、コミュニケーションツールの活用
<企業展望>
- 現役時代の込み入った利害関係の余韻がOB会にも影響すれば、入会人数の減少を招きかねない。
- 自ら壁を作らないコミュニケーションの場は理想であり、企業を退職した人は人生を共にした同士としてみな平等にのびのした環境を構築することが望まれる。
- OBに限らず、現役や会社の現状を発信する積極性が有効であり、その方法も多様であるべきである。また、節目の会合やスポーツやボランティア活動などで現役と気軽な会話の機会も期待できる。
→OBとの魅力ある関係で、現役社員は自身の将来と家族の幸せを描く