筆者の身近なところに、介護士と被介護者がいます。
介護士からは「重労働で低賃金」
被介護者からは「サービスが行き届いていない」
という話を聞き、今回のテーマにしました。
ぜひ本レポートをご覧ください。
1.介護士の人員不足が深刻化
- 2019年度の介護職員数は211万人で、このままでは2025年度に32万人の不足が予想されている。
- 要介護認定者数は、2000年の3.1万人から2023年に6.4万人と増え続ける中、低賃金、重労働、評価基準が曖昧なことにより介護職員の希望者が増えないことが原因と考えられる。
- 介護職員によるサービスが滞ってしまい、必要な人に介護を提供できないことに繋がる。
2.特別養護老人ホームでICT化が進む
- 2012年に開設した三重県四日市市の富田浜特別養護老人ホーム「浜風」は、誠実、親切をモットーにきめ細やかな思いやりのあるケアを行い、自宅での暮らしの継続を支援する。
- 見守り、ナースコール、行動分析が1つになったシステム「HitomeQケアサポート」を2021年に80床導入。センサーがフロア状況を360°把握し、不要な訪室を減らして職員の業務負担を軽減した。
- サブスクリプションプランの月額金額は数十万円規模、利用期間は3年~と定められており、他の施設でもシステムを使用する際には継続的な費用負担がハードルになると考えられる。
3.費用対効果に納得してICT化の促進へ
- 事例が少ないICT機器の導入は、介護施設にとってメリットを実感しづらく導入が難しいのではないか。
- 費用対効果に納得してICT機器の導入が広がり、介護職員の人員不足解消に繋がることが理想である。
- ICT機器の販売会社は短期間のお試しパックを提供して効果を実感してもらうことで、介護施設が導入に踏み切りやすくなることが期待される。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。