豊富なデザインやカラーを楽しめるジェルネイル。
筆者も毎月モチベーションをあげる為に楽しんでいます。
しかし、そのツヤ感や発色の良さのもとはプラスチック樹脂であり、
付替時には削りカスで健康被害が出ているという事を知りました。
いつもお願いしているネイリストさんに尋ねてみると、最新の展示会でも、
身体に優しいネイルを見たり聞いたりした事はあまり無いとの事でした。
揺れ動くプラスチック市場のなかでも、ネイル業界に焦点をあてて調査しました。
本レポートをどうぞご覧ください。
1.マイクロプラスチックのダストが人体へ負担をかける
<社会課題>
- レジ袋やストローといった使い捨てプラスチックごみが、マイクロプラスチックとなって海洋生物の生態系の破壊を招くとして問題になっている。
- これらと同様に、プラスチック樹脂を爪に乗せて硬化するジェルネイルは、施術において細かな削りカスが出て吸い込んでしまう。
- ネイリストにとって、咳や肌荒れや湿疹など健康被害が懸念され、がんの発生や代謝性疾患の発症を引き起こす可能性のある化学物質が検出されている。
2.環境と爪にやさしい植物由来のネイル用品
<解決事例>
- ネイル用品のオンラインショップ「シャイニージェル」を運営する株式会社ワールドビューティワークスは、ネイリストの身体の負担を軽減する。
- 人にやさしい、環境にやさしい植物由来のバイオマス原料(トウモロコシ)で作った環境保全のジェルネイルを開発した。
- バイオマス原料は製品全体の約30%であり、残り70%は従来のものなので、人体への影響が完全にはなくならない。
3.100%バイオマス素材を使用した製品開発へ
<企業展望>
- ネイル用品として欠かせないツヤ・強度・粘性など使用感を維持する上で、バイオマス原料の比率を上げることが難しいのではないか。
- 自然素材100%でありながら、価格帯や色の豊富さでネイリストが使いやすい商品が開発されることが理想である。
- 素材の見直しや、そもそも削らないネイルチップなど、すでに各社試行錯誤して制作しているなかで、より多くの選択肢が生まれてくるだろう。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。