「寄付された衣服でも、寄付先で大量のごみとして捨てられている」
このような記事をSNSで見たことで、食品ロスだけでなく
「ファッションロス」もあることを知りました。
筆者は「服は安く買えれば良い」「最悪、着なかったら捨てればいい」と考えていました。
ですが、ファッションロスについて調べていくにつれ、
服を作ることで環境負荷に繋がることがわかりショックを受けました。
そこで、服から服へと水平リサイクルしている企業の取り組みを知ってもらうことで、
ファッションロスを無くす第一歩になればいいなと思い本レポートを作成しました。
ぜひご覧ください。
1. 衣服のサイクルが短く廃棄が多い
- 国内の衣服は2022年に年間47万tが可燃ごみや不燃ごみとして廃棄され、そのうち95%にあたる44万5千tが焼却・埋め立てされた。
- 2008年頃にファストファッションが普及し、衣服は手に取りやすい金額で大量に販売されるようになり、衣服のライフサイクルの短期化が進んでいる。
- 衣服1着につき、製造時に25.5kgのCO2排出と2,300Lの水使用、焼却時に0.5kgのCO2排出があり、地球温暖化の助長や資源の大量消費による環境負荷に繋がっている。
2. ファクトリエによるコットンの水平リサイクル
- ライフスタイルアクセント株式会社が2012年に設立したアパレルブランド「ファクトリエ」は、中間業者を介さず工場と直接連携するメイドインジャパンで商品づくりを進める。
- 2020年に日本初のコットンの水平リサイクルを開始し、消費者から同ブランドのオーガニックコットン100%のTシャツを店舗回収し、国内の提携工場で糸に戻して新たなTシャツを製造・販売する。
- 自社で販売しているTシャツのみならず、リサイクルできる対象商品が増えることが期待される。
3. 水平リサイクルできる製品を増やすために
- 複数製品の水平リサイクルを行う場合は、素材によって工程が異なるため効率が悪くなり、質を保つことが難しくなるのではないか。
- 衣服が複数種類あっても効率の良いリサイクルが仕組み化され、水平リサイクルを取り入れる企業が増えることが理想である。
- 製造段階からリサイクルしやすい素材やデザインを意識することが望まれる。さらに使用後に店舗に持ち込むとリサイクルされた衣服と交換できる仕組みを作ることで、リサイクル促進が期待できる。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。