伝統的な建物を活かした街づくり

11.住み続けられるまちづくりを

日本の伝統と文化を後世に伝える―

近年の少子高齢化や人口減少に加え、
デジタル技術の急激な進歩でAI/IoTが普及するなど
社会が移り変わる中でさらにその重要性を感じる。

本レポートでは全国で増加する空き家に焦点を当て、
その街の景色をつくる価値ある伝統的な建物を再利用し
人にやさしく住み良い街づくりができないか考察する。

ぜひご覧いただきたい。

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1. 空き家が伝統的な建造物にも多数

  • 2018年に全国の空き家は848万9千戸、空き家率13.6%となり、1958年以降増加し続けている
  • 伝統的な建造物が残る広島県尾道市では、2018年に空き家率20.6%と全国より高い水準
  • 特に伝建制度の対象地域では、周囲の環境に調和させるため外観が変わる改修が規制される
  • 手入れがされない空き家の増加による景観の悪化や防犯・防災の不十分さ、生活の不便さから、人口が減少し地区のコミュニティが希薄になっていくのではないか

歴史的価値を残したままどう利用するか?

2. 空き家を再生した街づくり

  • NPO法人尾道空き家再生プロジェクトは、2008年から尾道の景観を守り新たな人々との繋がりを生み出すことを目指して、NPO会員費やゲストハウス運営による収益を用いて空き家の再生を行う
  • 廃校になった学校や登録有形文化財、洋風文化住宅、アパートなど、100軒程の空き家をゲストハウスやカフェ、ギャラリーに再生させ、移住者を150人以上生み出した
  • 空き家は状態が悪く改修工事が必要な場合が多く、拡大に向けて費用や人手が足りないのではないか

→街並みを受け継ぎながら住みやすい街にするには

3. 空き家の活用先を広げ長く住み続けられる街へ

  • 地域によっては移住者は増えても少子高齢化により人口減少が進み、空き家の再生が追い付かない場合もあるのではないか
  • 古くから残る文化や景色を守る精神があり、居住地として若者が移住したり、観光地として外国人に興味を持たれるなど、町に活気があふれることが理想
  • 空き家を観光関連や宿泊施設に再生することで仕事の創出と住民の増加を図りながら、子育て施設など生活になくてはならないものに利用して住みやすい街をつくる

生活に即した空き家の再生利用で活気ある街づくり

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