通勤もプライベートも自転車に乗る日々を過ごす筆者。
気持ちの良い風に触れながら、新しい景色、新しい友人に出会います。
自転車で走ることは、運動不足の解消としてはもちろん、
自動車の移動に比べてCO2削減にも繋がることで注目が高まっています。
これを推進する行政や企業による環境整備について調査しました。
是非、本レポートをご覧ください。
1. 生活習慣病と運動不足
<社会課題>
- 現在人の生活は高血圧や糖尿病など生活習慣病のリスクが高まっており、厚生労働省によると、その患者数は1996年から2014年にかけて1.3倍に多くなっている。
- その背景には、車や電車での移動による運動不足に加えて、食事の偏りやストレスの増加がある。
- 移動手段を見直すことにより自転車人口が増えている。コロナ禍での接触回避やアシスト自転車の普及で、今後も自転車人口は増加するだろう。
→自転車に乗るシーンが移動先に広がる
2. シェアサイクルの拡大に伴う安全走行の環境整備
<解決事例>
- 国土交通省や地方自治体、大手自転車メーカーが協力してシェアサイクルを推進し、自宅から離れた出先でも自転車利用が身近になってきている。
- 2021年5月には、第2次自転車活用推進計画が閣議決定され、道路に自転車レーンの整備が進む。
- 自転車人口の増加に伴いルールやマナーを守らない事故発生が懸念されるが、安全講習会の開催は子ども向けが一般的。2021年の意識調査では、勤務先の社員向け講習の受講経験はわずか2.7%だった。
→“おとな”の自転車利用の改善は“職場”から
3. 自転車通勤を増やすためのエコ手当や通勤規則の見直し
<企業展望>
- 2020年6月、au損保が東京都で自転車通勤を行っている500人を対象に行なった調査によると、32%が「新型コロナ流行後、会社から自転車通勤を推奨するアナウンスがあった」と回答した。
- 自転車通勤の推進には、通勤規則の見直しや交通安全教育、駐輪スペースの確保やシャワールームの設置など、利便性や快適性も配慮されることが理想である。
- 特にCO2排出量削減に取組む企業にとって、スコープ3基準に基づく雇用者の通勤は一定の排出を占め、CO2削減エコ手当の支給等も環境配慮への意識醸成に繋がるメリットがある。
→プライベートも通勤も、自転車が日常に