ゴルフカートの環境配慮と地域貢献

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

二年ほど前からゴルフに夢中になっている私は、
ラウンドにこそ醍醐味があると勇んでコースを回ります。

今回の題材は、ゴルフ場内の移動に欠かせない“カート”です。

手入れが行き届いていたり乗り心地が良かったりすると、
気分よくプレーに集中できるような気がするゴルフカート。
ある日、新車に近い綺麗な電動車が割り当てられた際に、
隅に停められた古いガソリン車がふと目に留まりました。

これまで多くがガソリン車でしたが、環境配慮の時代です。
ゴルフ場の経営においては、切り替えコストも嵩むでしょう。
普及に向けて、どうように予算を捻出すべきか考察しました。

是非、本レポートをご覧ください。

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1. ガソリン車によるCO2排出

<社会課題>

  • 日本では運輸部門から二酸化炭素が2億600万トン排出され、全体の18.6%を占める。
  • 1940年からガソリン車が普及し、2020年には8億2000万台の自動車が保有されている。
  • 電気をエネルギー源とする自動車が誕生し年々増加、2020年3月時点で保有台数は12万台にのぼる。

→サービス提供に使用される車両の傾向は?

2. ゴルフカートの電気化

<解決事例>

  • 山口県にある湯田カントリー倶楽部は、2019年7月に外務省による『JAPAN SDGs Action Platform』の取組事例に掲載された。
  • ゴルフカート28台を電気車に交換し、ガソリン消費を年間15,330リットル削減。その効果は杉の木2,518本分の植林に相当する。
  • ゴルフ離れも一説にある中、ゴルフ場の経営状況によっては買替イニシャルコストの負担は大きい。
  • また、電気車=環境配慮が達成される訳ではなく、走行においてはグリーンエネルギーを調達しなければエコとは言えない。

→カートの活用範囲を見直す

3. 期待される導入コスト低下と自動運転

<企業展望>

  • 電気車の認知度は高まってきたが、電気カートにおいては十分な統計情報も無いほど生産・販売台数の急激な成長は見られない
  • 生産・販売台数が伸び、スケールメリットがはたらき、導入コストが下がることが期待される。
  • 電動化に加えて自動運転機能を搭載し、ゴルフ場が低稼働の際に、周辺地域の公共交通機関として活用することができる。

→カートはゴルフ場を出て周辺地域へ

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