LED化について、筆者自身、身近でできることに取り組んできました。
自宅での導入はもちろん、親戚やお得意先様などにも勧めています。
しかし日々の業務で現場に赴く中で、事務所や工場・倉庫・駐車場等において
LED化されていない物件が多数見受けられます。
従来光源である蛍光灯や水銀灯等は、まだまだストック需要があることも事実です。
このようなまだLED化が進んでいない物件に対して、
何か行動を起こして導入促進に繋がればと思っています。
「2030年度に既設照明を100%LED化する」
政府が掲げるこの目標に向けて、
少しでも早く取り組んでいただける一助となるよう
今後も推進していきたいと思います。
ぜひ本レポートをご覧ください。
1. LED化を阻む照明器具の値上げ
- 政府はエネルギー利用による地球温暖化防止のため、2030年に既設照明のLED化100%達成を目指しているが、2021年2月時点で日本のLED化率は51.2%にとどまっている。
- 2020年以降の鉄鉱石や原料炭、鉄スクラップなど鋼材類の価格高騰が照明器具の値上げに繋がり、2022年4月に約5~10%、2023年4月に約10~20%値上げした。
- 事業者を中心にLED化を促進するため、自治体による照明器具の設置支援が続く。
2. 大阪府での補助金によるLED導入促進
- SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業に選ばれている大阪府では、中小事業者を対象に脱炭素化と経営力強化を図る取り組みを実施。
- 府内の工場・事業場を対象に「中小事業者LED照明導入促進補助金」を2022年度より開始し、照明設備や工事関連費の一部を補助。応募者には「脱炭素経営宣言」を条件にし、府がツールや機器の情報提供しながら脱炭素経営を促進。
- 2022年度の補助金は約400社に公布され、用意した枠は全て埋まる結果となった。さらなるLED化促進のためには、補助金の応募に至っていない中小零細企業へのアプローチが求められる。
3. 中小零細企業にLED化を自然と促すために
- LED化により削減できるコストの見込みを自社で算出するには手が回らず、効果に納得できずに費用の捻出に踏み切ることが難しいのではないか。
- 企業の規模に関わらずLED化が進み、設備費や電気代、環境負荷が抑えられることが理想である。
- メーカーはLED化によるメリットとあわせて、損している金額などLED化しないことによるデメリットを伝えるといった角度を変えた提案により、自然とLED化したくなる状態にすることが望まれる。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。