自然に還る釣り具 鉛から鉄へ、そしてその先へ

12.つくる責任 つかう責任

著者は休日の楽しみとして釣りをよくしています。自然の中で過ごす時間は心を癒してくれますが、一方で釣り糸やルアーなどの釣り具が海に残ってしまう現実も目にするようになりました。そうした現状を知るうちに、「釣りを楽しむ人として、少しでも環境に良い選択ができないだろうか」と考えるようになったことが、今回のテーマを選んだきっかけです。

このレポートでは、「自然に還る釣り具」という視点で調べました。釣りという趣味を続けながらも、海や生き物にやさしい選択をしていくことが、これからの釣り人に求められる姿勢だと思います。小さな一歩かもしれませんが、環境に配慮した釣り具を選ぶことで、自然と共に楽しむ未来につながると信じています。

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1.釣りゴミによる海、海洋生物への悪影響

<社会課題>

  • 現在、市販されている釣り具の多くは、海洋へ流出した場合に生態系への悪影響や、マイクロプラスチック化することによる海洋汚染が世界的に問題となっている。
  • 釣り具は屋外で使用されるため、切断や絡まりなどにより、意図せず海や川に放置されることが多い。また、釣り人による不適切な廃棄も流出の原因である。
  • 鳥、ウミガメ、魚類、哺乳類などが釣り糸に絡まることで、けがや窒息、餌の捕獲不能による餓死を引き起こす。

2.自然に還るルアー

<解決事例>

  • 青森県六ヶ所村に所在する企業「ビッグオーシャン」の代表である和田信一郎氏は、釣り具による環境負荷の軽減を図っている。
  • 鉄製ルアーの鉄ジグを使用している。錆によって自然環境へと還元される鉄製ルアーの製造している。
  • 鉄は硬度が高く変形しにくいため、鉛やすずなどの従来のルアー素材よりも衝撃や変形には強い。 従来、ルアーは鉛のものが使われているが鉛は有害物質であり、水中での破砕や生物への取り込み による汚染が懸念されている。

3.生分解性の釣り具の生産

<企業展望>

  • 鉄のルアーでは鉄が熔解され錆びや酸化が生じ材料断面が徐々に薄くなることによる耐久性の脆さが懸念される。分解途中の有害物質はゼブラフィッシュ胚で心拍数抑制などの毒性観測がある。
  • ルアーの溶解や錆び、分解途中に有害物質の発生しない商品の開発がされることが理想である。
  • 生分解性素材の改良や耐久性の向上、環境影響評価を行い、実用性と環境配慮を両立する製品開発や既存製品の研究に取り組むことが必要である。

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