1.過剰な農薬散布による生態系の崩壊
- FAO(国連食糧農業機関)の2018年の調査によると、日本の農薬使用は農地1ヘクタール当たり11.8kg。2022年に、農作物、家畜や生活環境動植物等に対する被害が17件だった。
- 便利さから適量以上の農薬を散布してしまうことが原因とされる。
- 農薬が残った状態の食材を食べ続けることで人にも影響を与え、 めまいや吐き気、皮膚のかぶれ、発熱、喉の渇きといった身体的症状が現れる可能性があり、2020年に農薬により39人が亡くなっている。
2.筑波東急ゴルフクラブ、生物多様性保全に貢献
- 茨城県つくば市にある「筑波東急ゴルフクラブ」は、東急不動産と東急リゾーツ&ステイが運営。
- 2024年3月28日にゴルフ場やスキー場の生物多様性の保全に貢献する「G認証」(二次的自然環境保全型ハビタット認証)を取得。草刈の頻度を減らし、農薬を使わない土地が全体の5%以上を占める。
- G認証を取得していても95%程度は農薬を使用。人が使用するところでも農薬散布を抑えられるかどうかが懸念される。
3.虫がいてもいい環境づくりで、自然と人の共存共栄へ
- ゴルフ場などの人が使用する場所においては、コースに穴をあけたり人に害を与えたりするなど、蜂や蚊をはじめ害虫による影響が問題視されて農薬散布に繋がる。
- 人が使用する自然に対しても、農薬を使用しない場所が広がることが理想である。
- 農薬を使わずに虫がいてもいい環境を目指して虫が避けていく衣類を施設が貸し出したり、夜間は防蛾灯などの虫が自然と避けていくものを活用することが期待される。
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