筆者は、お得意先様120名ほどに対してアスベスト講習会を開催しています。
2023年10月1日の法改正に伴い必要とされる内容です。
このように建築業界に携わっていることから興味を持ち、
アスベストに関することをレポートにしました。
ぜひご覧ください。
1.いまだ多く残るアスベストを含む建物による健康被害
- アスベスト*の代表疾患である悪性中皮腫による死亡が増加傾向にある。統計を取り始めた1995年当時500人だったが、2020年には3倍の1,605人になった。
- アスベストは1956~75年の建物に断熱材として使用されている可能性が高い。2006年に全面禁止されたが、これを含む鉄骨造・鉄筋コンクリート造の民間建築物はいまだ約280万棟程あると推計される。
- これを含む建物の解体が進んでおり、解体件数は年間6~7万棟。戦後に作られた建物が寿命となる2028年頃にピークの10万棟を迎えると推定される。
2.高出力レーザ照射でアスベストの無害化と粉塵抑制
- 通信会社である日本電信電話株式会社(NTT)は、新たな価値の創造とグローバルサステナブル社会を支える企業を目指し、2027年までの新中期経営戦略を立てて挑戦を続けている。
- 2022年に、高出力レーザ照射によるアスベストの無害化を世界で初めて実現。そのパワー密度とビーム形状の制御を行なうことで、レーザー照射時の粉塵量の抑制にも成功した。
- 技術はあっても、資格を取得して技術を現場で有効活用して広げる人材が不足しているのではないか。
3.アスベストの無害化技術を有効活用できる人材確保へ
- 建設業界では職人の減少が進み、若手の建設業就業者の増加を上回るペースで高齢者が大量に離職する可能性が高いと推算されている。
- 業界にある3K(きつい・汚い・危険)というイメージがなくなり、若い職人が増えることが理想だ。
- 人材募集の場では、雇用条件だけでなく安全に作業できる新技術が開発されていることも紹介し、職を求める若い人に対して新たな視点でアプローチすることが期待される。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。