競馬に興味があり、いつもは競馬投票カードに記載し購入をしていました。
2018年4月、日本中央競馬協会(以下、JRA)は
スマートフォンで投票券を買える『スマッピー投票』を導入し、
当たり前に使い捨てされていた紙消費の削減を推進しています。
競馬業界はSDGsについてどのような事を考えているのか、
そしてどのように実行しているのかを調査しました。
また、JRAは資本金49億円を超えるほど規模が非常に大きい組織で、
地方競馬にもどのような影響を与えていくかを考察しました。
ぜひ、本レポートをご覧ください。
1. 大量の廃棄物に係る人件費や処理費によるコスト高
<社会課題>
- 日本の一般廃棄物の総排出量は、年間4,100万トンを超える。これは、ひとり当たり1日約900gに相当し、ごみの削減努力が求められる。
- 日本の文化として、衛生面への意識が高く利便性を重視するがゆえに、容器包装などの使い捨て商品が日常になっている。
- 廃棄物を焼却施設で処理する際には、温室効果ガスであるCO2が排出されるため、捨てる行為によって地球温暖化に荷担しているのではないか。
2. JRA/投票シートによる紙資源の消費を削減
<解決事例>
- JRA(日本中央競馬会)は、政府が資本金全額を出資する特殊法人。中央競馬場では、年間に約7万トンの廃棄物を排出している。
- リサイクル率の目標90%(「RAP90」)に対して、2018年に93.0%を達成。同年、マークカードを使わずにスマートフォンで簡単・便利に馬券が購入できる『スマッピー投票』を導入し、紙使用量削減を推進。
- その他にも、競馬場やウインズのPETごみを循環利用し、競走用ゼッケンや清掃用ユニフォームを製作。
- 一般的な焼却処理に比べて、リサイクル処理費用は高コストとなる。
3.小規模な地方競馬にも取組みが拡がるように
<企業展望>
- JRAと地方競馬では全く別の組織となっている。地方競馬では各団体でリサイクル処理が行えるような資金が必要であり、経済効果を考慮する必要がある。
- JRAが見本となり、ハブとなり、小規模な地方競馬にも取組が拡がることが理想である。
- 動員増加に繋がる交流レースを増やし、売上を確保しながら、環境配慮活動にあてる資金を確保する。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。