「マイ傘袋」を日常的な存在へ

12.つくる責任 つかう責任

普段は折り畳み傘をよく利用している。
傘袋に入れてカバンにしまえるから。
大きい傘だと電車の中とかで床や自分の洋服、他の乗客が濡れてしまうから。

百貨店や商業施設の入り口でよく目にする使い捨てのビニール傘袋。
濡れただけの傘袋が大量にゴミ箱に入っているのを見てモヤモヤしていた。
誰かが使った後の物でもいいのに、人目を気にして新しいのを取ってしまう。
きっとそういう人は多いと思う。

傘袋に限らず、日常のプラスチックの使い捨てについて考察したので、
是非、本レポートをご覧いただきたい。

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1. 大量に使い捨てされるプラスチック

<課題の現状/経緯/影響>

  • プラスチックの消費は過去30年間で4倍、廃棄は20年で2倍以上に増加した(2022年2月OECD報告値)。源枯渇や処分時に排出される温室効果ガスが懸念される。
  • 安価で便利なプラスチック製品を店頭で無償提供する場面は多く、衛生面や利便性を重視するサービス設計として消費者に受け入れられてきた。
  • 受け取る側は得した気分になったり、無償がゆえに捨てる事への抵抗がなくなったり、資源消費に無関心な姿勢が一定数に根付いてしまっているのではないか。

2. リサイクルされない使い捨て傘袋に学生アイディア

<実行者/解決方法/残る課題>

  • 金城学院大学の学生たちが、ICタグ付き「マイ傘袋」を企画。ICタグ付きエコバッグを開発した株式会社MILKBOTTLE SHAKERS(大阪市)が商品化に協力。
  • 協賛企業の建物入口等に端末を設置。利用者が傘袋のタグをかざすとポイントが付与され、環境保護団体等に寄付される。
  • 協賛企業の数をいかに増やし、集団主義の利用者にも身近になってキャッシュレス決済のように生活に馴染むまで継続できるか。

3.誰でも無意識に環境配慮できる仕組みづくりへ

<弊害の要因/理想/企業施策>

  • 起業には、新しい取組みに対して、同様の成功例がないと予算に見合う定量的な効果を信用できず、導入を見送る保守的な考え方があるのではないか。
  • 成功体験が重なって環境に配慮された施策が当たり前になり、企業がメーカーなどから営業を受けるだけでなく、自ら積極的に消耗品を見直すことが理想。
  • 環境配慮だけをアピールする偏った文言や装飾ではなく、そのものの性能も評価されるようなシンプルな構造、恥ずかしくないデザインを意識したものづくりと商品PRに期待される。

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