木を身近に感じて森林循環を推進

15.陸の豊かさも守ろう

緑豊かな景色や澄んだ空気が好きで、
京都の鞍馬山や青森の奥入瀬渓流を訪れる筆者。

自然を守るために何ができるのか考えた時に、
割り箸など日常的に消費される木が目にとまりました。

そして、なぜ木を使うのか?ということを調べる内に、
日本の林業がおかれる厳しい環境を知りました。

少しでも多くの人に日本の林業の現状を知っていただき、
世界有数の豊かな森林資源を守りたいという想いで
本レポートを書きましたので是非ご覧ください。

▼ダウンロードはこちら

1. 林業従業者の減少により質が低下する森林管理

<社会課題>

  • 日本では昭和55年をピークに木材価格が長期的に低下し、林業が衰退。従事者は35年で7割減少した。
  • その一因である木材の輸入緩和は、安価な外国産木材を流通させ、国内産木材のシェアを低下させた。
  • 管理が不足する森林の質は低下し、台風被害や大雨による土砂災害が起こりやすい状態になっている。

2. 高知県では木材を活用した活動をWEB発信

<解決事例>

  • 森林率日本一の高知県は県土の84%を森林が占め、木材の流通・販売体制の強化や次世代の育成に取組む。
  • 平地が少なく経済活動に不向きといわれた地域の弱点を魅力に変えるため、人と森とのつなぐコミュニケーションを深める活動「84(はちよん)プロジェクト」をデザイナー梅原真氏が2009年に発足、NPO化。
  • 地元企業とコラボレーションして商品開発事業を行うほか、著作権フリーの「84ロゴ」を配布。森や木材のブランド力を高める活動をWEB発信し、林業のイメージ改善を図る。
  • このような長きに渡り継続する活動に向けられる関心を絶やさないためには、発信方法の進化が問われる。

3. 木材の魅力を向上させ、森の守り人という誇りを持つ

<企業展望>

  • WEBサイトに用いられる機能や構成のスタンダードには変化があるため、何年もデザインをリニューアルせずに訪問者の回遊ニーズに応えつづけることは難しい。
  • 訪問者が知りたい情報への導線配置のためには、感覚にはたらきかける表現が有効ではないか。
  • 木材であれば、その香りや温もりなどを伝えることで、本能的に「森の守り人」のような誇り高い感覚を持たせることが理想である。
  • 形を変えながら消費者と従業員に木材を使用する目的(意義)を啓蒙し、間接的な森林管理の意識が高まれば、魅力を活かした木製品の開発、ひいては木材の価値向上で林業の発展につながるだろう。

レポートのダウンロード

ダウンロードはこちら

※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。

PAGE TOP