生き物の魅力を次世代に伝えるために出来る事

15.陸の豊かさも守ろう

我が子が成長していく過程で、昆虫に興味を持った筆者。

これまでの私は、昆虫がすごく苦手でした。
命の大切さを子に学ばせるために虫取りや飼育をした方が良いのか。
昆虫の苦手な私にそれができるのであろうか。
悩んだ結果、子どもと一緒に勉強し、苦手を克服する道を選びました。

図書館で本を借りる
動画サイトで関連動画を見る
網と籠を持って恐る恐る出かける

取って触って飼って、そうしている内に、驚くほど克服していました。
((まだ一部は除きますが)を除く)

その過程で、“カッコいい”昆虫の代表格であるタガメなど
水生昆虫の個体数減少を知り、テーマとして選びました。
どうぞ、本レポートをご覧ください。

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1. 棲み処の減少

<社会課題>

  • 日本では2005年から2020年の間に農業従事者が半減し、田畑の荒廃や耕作放棄地が広がり、田畑周辺に生息する水生昆虫の棲み処が減少している。
  • 農地が集中する山間地域では耕作の大型機械化が難しい。地域農業の担い手が減ることで高齢化が進み、田畑の荒廃や耕作放棄が進むと考えられる。
  • これにより、田畑周辺で生活する多種の生物個体数が激減している。環境省発行のレッドリストに掲載される昆虫類の個体数は、初版から20年で4倍以上に激増した。

今ある棲み処を守るだけでなく…

2. 棲み処を増やす

<解決事例>

  • 1900年代にドイツで生まれた「ビオトープ(生物の生息空間)」という概念は、日本においても生物多様性の確保による自然との共生に向けて、政策や教育の場面に活かされている。
  • その「特定の生物群集が生存できるような、特定の環境条件を備えた均質なある限られた生物生息空間」によって、耕作放棄地で失われた棲み処を復元できる可能性がある。
  • 公益財団法人 日本生態系協会による資格「ビオトープ管理士」は、持続可能な社会を目指す技術者として中央省庁や地方自治体で、業務入札条件や技術者の評価基準として採用されている。

ビオトープ整備は郊外型から都市型へ拡大

3.都心にも棲み処を

<企業展望>

  • ビオトープは郊外の荒廃した地だけでなく、都市部における生物多様性向上にも期待を寄せられる。小規模でも、地域内の各所を生物が行き来するネットワーク形成がキーとなる。
  • なるべく人の手をかけないことが理想だが、都市部では周辺との距離が近く、廃水のつまりや崩壊など影響を与えかねない。モニタリングやメンテナンスの対策とコストが課題になる。
  • 将来的に、ビオトープを施設内や近隣に備えた建物が増えれることで、水循環の健全化や暑熱環境の改善、防災・減災、また、健康・福祉、環境教育など、地域が持つ様々な課題解決の糸口となるだろう。

身近で学びながら楽しく生物多様性を守っていきたい

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※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。

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