コスメブランドの容器改革

12.つくる責任 つかう責任

筆者は、自身が通うエステサロンで化粧品を購入しています。
それらに詰め替え用がないことを「もったいない」と思いながら、
溜まっていく空容器が気になり本題材を選びました。

どうぞ本レポートをご覧ください。

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1. 大量のプラスチック消費

<社会課題>

  • 日本では、年間850万トン(2019年)消費されるプラスチックのその後の有効利用割合は、焼却による熱回収を除くと34%に留まる。
  • プラスチック容器包装の多くは使い捨てが前提であり、特に衛生面を重視される商品においては再生材の使用が懸念される。
  • プラスチック原料の石油は枯渇が危惧され、それらを輸入に頼る日本は資源をめぐる国際情勢によって調達条件が変動する。

2. コスメメーカーによるプラスチック容器の見直し

<解決事例>

  • 世界的なコスメブランド「CHANEL」(シャネル合同会社)は、2025年までにCO2削減の目標設定を目指し、環境配慮型商品のラインナップを拡大している。
  • 2022年1月に発売したフレグランスボディミストの容器キャップには、90%再生可能資源の植物由来の素材、10%は椿の種子の殻が使用されている。
  • さらに使用後にリサイクルする製品設計の対象が広がれば、セカンドユースから資源循環に道が拓けるだろう。

3. 衛生面を保つ資源循環へ

<企業展望>

  • メーカーや販売者が継続的にリサイクルするためには、販売した商品を回収するコストなどを「負担」しなければならない。
  • メーカーやブランドが使用済みの容器の「衛生面」を保ちながら資源循環することが理想である。
  • 今後は、店舗サービスや物流における容器回収の効率化や、洗浄などを要さず水資源を保護しながら衛生面を保つ技術が望まれる。

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