働きだしてから、花粉症に悩まされるようになった筆者。
日中はくしゃみのしすぎで頭痛が起きるほどの症状で、
夜間は鼻がつまり、疲れているのに眠れない日々。
集中力が無くなり仕事にも支障をきたしていました。
3年かけて良い薬に巡り合えたものの、費用がかさむ中、
そもそも花粉は無くならないものかと調査しました。
どうぞ本レポートをご覧ください。
1.春に起こる恐怖
<社会課題>
- 日本における花粉症の有病率が上がっている(1998年に19.6%だったが、2019年には42.5%まで上昇)。しかも飛散期間が長期化することも予想されている。
- 戦時中の乱伐から戦後に早期復旧して住宅建築などの木材需要に応えるため、成長の速い杉など花粉の多い樹木を植林した。
- 花粉症人口の増加で、集中力の欠如など生産性の低下が懸念される。林野庁の推計によると、花粉症によるこうした影響は、医療費や労働損失など年間2,860億円の経済損失を招いている。
2.無花粉スギの量産化
<解決事例>
- 富山県では、平成4年に富山市内の神社で自生する無花粉スギが偶然発見された。
- 県は無花粉スギ、愛称『立山 森の輝き』の量産化に成功して、優良品種・技術評価委員会にて令和3年1月に優良認定を受け、12年頃から植栽を23年度は県と民間の組合が8万5000本の苗木を生産。
- 無花粉スギが全国に広がることによって、花粉症が一斉に消滅する訳ではない。
3.未来の植栽の可能性
<企業展望>
- 全国にある花粉スギの規模に対して、無花粉スギの植栽はどこまで進行しているか不明である。例えば、2020年度の苗木の生産実績は、花粉症対策に資する苗木が51%を占めた。
- 花粉症の軽減を実感する時期や程度が予測されることで、支援者や事業者が増えるのではないか。
- 苗木の生産本数のみを発信ではなく、地域内の花粉飛散量との関係を数値化していく事が望まれる。
レポートのダウンロード
※こちらはプレビューです。ダウンロードデータは別紙をご確認ください。