燃料化が進むプラスチックごみ

11.住み続けられるまちづくりを

筆者は、普段の暮らしの中で生活ごみの多さが気になっていました。
近年、それらの海洋流出が問題視されており、
2050年には魚よりもごみが多くなるという推計もあります。
特にプラスチックごみは自然に分解されないことを知り、
減らし方がないかを調べてみました。

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1.海洋ごみと生態系

<社会課題>

  • 世界の海には、プラスチックごみが年間800万トン流れ込み、総計1億5,000万トンのごみが溜まっていると推計される。
  • プラスチックは化学品であり、自然界に存在する微生物のはたらきで最終的にCO2と水に完全に分解される性質を持たない
  • 海洋生物がマイクロプラスチックを誤飲し、体内に蓄積されると、免疫力低下などを引き起こす可能性がある。

2.プラごみの燃料化

<解決事例>

  • 株式会社佐賀クリーン環境は、佐賀市を中心に産業廃棄物収集運搬及び中間処理業を展開する。
  • 同社は、令和3年6月に成立した「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」を契機に、リサイクル事業に参入。プラスチックごみを固形燃料化(RPF)して脱炭素に貢献する。
  • 安定生産に向けて、事業所から集める物量の増加を図り、分別推進家庭からの回収といった施策が期待される。

3.リサイクル方法の増加

<企業展望>

  • 再利用の際、資源の質が落ち、セカンドユースで資源利用が閉じてしまうことが多々ある。さらなる再利用の用途に共感を得られなければ、回収の拡大は難しいのではないか。
  • サーマルリサイクルといわれる燃料利用は温室効果ガスの排出を伴うため、燃やさずに資源循環し、少しでも環境負荷を低減することが理想である。
  • リサイクル方法の技術開発研究が進めば、排出事業者にとって選択肢が増え、海洋ごみの流出量削減への貢献が明確になり、行動を促すだろう。

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