アルミ回収から資源利用を考える

12.つくる責任 つかう責任

このところの夏はとにかく暑く、ビールをたくさん飲む。
缶を捨てるとき、おっちゃんたちが缶を集める光景が浮かんだ。
そういえば、昔は道端にたくさん空き缶が落ちていたものだ。
なぜ、おっちゃんたちは空き缶を集めるのか。
まさかボランティアではないと思ったところ、
月にうん万円も稼いでいるという記事を見て驚いた。
資源の価値の裏側を調べてみたので、どうぞご覧いただきたい。

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1.資源枯渇・資源高騰

<社会課題>

  • ロシアによるウクライナ侵攻によって、世界では有限な石油資源の価格が高騰している。
  • 都市部の増加は産業発展にともなう資源の取り合いがを引き起こし、世界の石油確認埋蔵量は2020年末時点で可採年数は53.5年といわれる。(経済産業省 資源エネルギー庁
  • 資源枯渇は日本の事業や暮らしを圧迫している。石油・石炭製品は2015年比で2022年までに4割上昇したが、平均収入は2000年比で2018年に1割減。自給率の低さが問題視されている。(厚生労働省

2.アルミ缶の回収とリサイクル98%

<解決事例>

  • 大正6年創立の東洋製罐グループホールディングス株式会社(東京都品川区)は、包装容器の製造業を展開。『未来をつつむ』を掲げ、持続可能な経済成長、や社会的課題の解決を目指す。
  • 世界初のリサイクルアルミ100%使用飲料缶を開発。使用済アルミ缶や、アルミ缶製造過程で発生したスクラップ等を配合し、1缶当たりのCO2排出量を通常品より60%削減する。
  • 2022年度に国内のアルミ缶のリサイクル率は97.5%、缶から缶は73.8%にのぼったが(アルミ缶リサイクル協会) 、他素材のPETはボトルからボトルは29%に留まる(全国清涼飲料連合会)。

3.他素材でも水平リサイクルを拡大するためには

<企業展望>

  • 新品原料の調達や廃棄処分が安価な為、再生処理のコスト負担を懸念する事業者が多いのではないか。また、それら転嫁した商品価格で売上を向上するほど価値の認知に至っていないのではないか。
  • リサイクルを促すには、環境配慮を行った方が長期視点でコストパフォーマンスが良いことが当たり前に知られ、短期視点の超低価格商品は淘汰される将来が訪れるかもしれない。
  • 昔の瓶のように、企業は自社製品の「回収」に注力すべきであり、数を束ねる拠点が増えるとよい。

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